Event Report開催レポート
保育園スポーツ教室 ── 「失敗しても大丈夫」を、元日本代表が園児へ。
クラウドファンディングへのご支援に、心より御礼申し上げます。
本教室は、CAMPFIRE にて 2026年8月24日〜9月13日に実施したクラウドファンディング「『失敗しても大丈夫』を園児にスポーツで届けたい。元日本代表が保育園へ。」のご支援により実現しました。目標金額 100,000円に対し、12名の皆さまから 160,000円(達成率 160%)のご支援をいただきました。
ご支援の使途:アスリート招聘費、スポーツ用具費、参加園児の傷害保険料
なぜ、保育園でスポーツ教室なのか。
日本のこどもたちの学力は世界トップ水準にある一方で、「自分で考えて動く」ことへの自信は OECD 加盟国の中で 34 位(OECD PISA 2022「自律学習への自信」)にとどまります。私たちは、幼少期に「失敗を恐れない経験」を重ねることが、その土台になると考えています。
この教室が目指すのは、技術の習得ではありません。「失敗しても大丈夫」をスポーツで体感し、挑戦する心と自分で考える力を育てる時間を届けることです。
プログラムの流れ ── 「安心」をつくってから体を動かし、最後にボールへ。
- 01
おやくそく
はじめに、今日の3つの約束を全員で確認。「しっぱいしても だいじょうぶ」「たのしむ」「おともだちを おうえんする」。うまくできなくていい、転んでもいい──その安心感を先につくることが、プログラム全体の土台です。
- 02
どうぶつ歩き
「何の動物の動きがしたい?」とクラスごとに問いかけ、こどもたちが選んだ動物の動きで斉藤氏とおにごっこ。タッチされたら外野のフープの中で動けませんが、仲間がタッチすると復活。時間内に全員が外野にいなければ、こどもたちの勝ちです。
- 03
フープジャンプ
床に並べたフープを「踏んでよい色」「踏んではいけない色」に分け、ルールを守りながら両足でジャンプして進みます。難易度を少しずつ上げ、段階的にチャレンジ。失敗しても、やり直せば OK。
- 04
ボールフィーリング
一人ひとつ、キッズ用ラグビーボールを持ち、上に投げて空中にある間に頭・肩・お腹を触ってキャッチ。楕円のボールは思った方向に跳ねません。拾って、もう一度。
- 05
ダッシュ&トライ
ボールを持ったまま、決められた枠の中を走ります。斉藤氏にタッチされないよう、空いているスペースを自分で見つけて移動。状況を見て「自分で考えて動く」を体感します。走り切った子には、全員で「おうえん」の拍手。
当日の様子
一人ひとりに声をかけ、できたことを言葉にして返す。最初は緊張気味だった子も、終盤には自らボールを取りにいく姿がありました。
講師紹介
斉藤 祐也元ラグビー日本代表(14キャップ)|Growth Sports Academy(GSA)代表
1977年東京都生まれ。東京高校でラグビーを始め、明治大学では1996年度の全国大学選手権優勝を経験。卒業後はサントリーで2000・2001年度の日本選手権を連覇し、2002年にはフランス・コロミエへ移籍、フォワードとして日本人初のプロ契約選手となりました。帰国後は神戸製鋼で2003-04年のトップリーグ初代王者に。日本代表としては2001年にデビューし、14キャップを記録しています。ポジションはナンバーエイト/フランカー。
2012年の現役引退後は、10年以上にわたり独自のスポーツ教育に従事。重視するのは「失敗を恐れない心」と「自分で考えて動く力」。こども一人ひとりの強みを発見し、小さな成功体験を積み重ねる指導を行っています。本プログラムは miredo が企画・主催し、GSA が運営に協力しました。
講師からのメッセージ
この度は、本事業・プログラムを応援、ご支援いただき、本当にありがとうございます。皆さまのご支援によって、子どもたちがスポーツを通じて成長できる場が、少しずつ広がっていくことを願っています。
私たちが指導するうえで大切にしていることは、子どもたちが「安全に、安心してチャレンジできる環境」をつくることです。今の子どもたちを見ていると、周囲の目を気にしたり、「失敗してはいけない」「きちんとできなければいけない」と感じたりすることで、最初の一歩を踏み出すことが難しくなっているように感じることがあります。それは、私たち大人にも共通することかもしれません。
だからこそ、子どもたちがスポーツをする場では、一人ひとりの違いや多様な考えを認め、「自分はここにいていい」「失敗しても大丈夫」と思える環境づくりが大切だと考えています。
最初は緊張していた子どもたちも、時間が経つにつれて少しずつ笑顔が増えてきました。その姿を見ることが、指導者にとって何よりの喜びです。今回、特に大きな変化を感じたのは、「チャレンジする行動」が増えたことでした。
- 失敗しても、もう一度やってみる。
- できなかったことにも、また挑戦してみる。
- 自分でゴールを設定し、そこを目指してみる。
もちろん「成功」は、自信や向上心につながります。しかし、失敗しても「もう一度やってみよう」と思える気持ちこそ、子どもたちの心を強くし、次の一歩につながっていくと考えています。
もう一つ感じた変化は、子どもたちの「発言」が増えたことです。子どもの考えを否定したり批判したりするのではなく、まずは受け止め、尊重する。そうすることで、自分の考えを伝えようとする気持ちや、次の行動への意欲が生まれます。
一人ひとりの心を引き出すことが、それぞれの個性や強みを伸ばすことにもつながると考えています。「笑顔」があふれるスポーツの場で、子どもたちが失敗を恐れず、チャレンジしながら成長していく。これからも一つでも多くつくっていきたいと思います。
そして、この活動を子どもたちだけが成長する場ではなく、関わる指導者や大人も一緒に学び、成長できる場にしていきたいと考えています。大人が変われば、子どもたちへの関わり方も変わる。その積み重ねが、子どもたちの未来、そしてよりよい社会につながっていくと信じています。
これからも皆さまと一緒に、「誰もが安心してチャレンジできる場」をつくっていけたら嬉しく思います。今後も子どもたちの成長を一緒に応援していただけたら嬉しいです。引き続き、よろしくお願いいたします。
斉藤 祐也
miredo のこれから
株式会社miredo は、「不動産と教育を通じて、日本の資産を守り、こどもたちの未来を育む」という理念のもと、不動産事業で得た収益をこどもたちの成長支援へ投資する会社です。本教室は、その教育事業の第一歩となりました。
私たちはこれから、斉藤氏をはじめとするパートナーとともに、「はじめての挑戦」ができる場を、保育園・小学校・地域へ一つずつ広げていきます。開催をご希望の園・学校、協業をお考えの企業・団体の方は、お気軽にご相談ください。
ご支援・ご協力いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。
株式会社miredo 代表取締役 松田 光平